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君の小袋がいつまでも空っぽになりませんように!
author michi

赤い手は滅びのしるし
第4章 :第10回第11回:第12回:戻る
第4章「ブリンドル攻防戦(後編)」です。

今回も、キャンペーンを通して一番の山場となるところなので、
たった1遭遇半しかないのですが画像多め。
ちょっと画像に説明を入れすぎた感が否めないですが。
携帯の人は、会社でコソーリか、帰宅してから見てください。


前回までのお話


赤い手の軍勢は、ついにエルシア谷最大の街、
城塞都市ブリンドルへ攻撃を開始した!

ブリンドル軍に加わりこれを迎え撃つパーティたち、
そして戦渦に巻き込まれたブリンドルの街。

投石攻撃で城壁を破ろうとするジャイアントや街を襲う赤竜を倒し、
あかつき街道を突破しようとする敵の波状攻撃を防ぐ。

しかし、その戦いの最中、ブリンドルの領主ジャルマース卿が敵の狙撃手の矢に倒れた!
一命を取り留めたジャルマースから、狙撃手を捜し倒すことを命じられ、
狙撃手の潜む棺桶屋の建物に突入する!

一方、ラーズ隊長率いる獅子衛兵隊は敵の本隊、
最後の竜魔将フラベック・ハーン率いるホブゴブリンやオーガ、
マンティコアにジャイアントの混合部隊に全力攻撃をしかけていた……。

彼らは、赤い手の軍勢からブリンドルを守りきることができるのだろうか!!

──ということで前回の続きから再開です。

狙撃兵を倒せ!









何とか建物に入ってきたエルギアン、
マジックミサイルの呪文を唱えて、輝く魔法の矢を放ち、
奥の部屋にいる術者の分身をすべて消します。








術者「しまった! おのれ、この呪文をうけてみ……」

と、敵の術者はフレリオの前で魔法を防御的発動しようとしますが、
〈精神集中〉判定に失敗し、呪文を発動することができませんでした。

これは好機とばかりに、ポールアックスで突くフレリオの攻撃で、
敵の術者は倒れました……。

術者「フラベックハーン様、バンザーイ!」



バルタン「もう一階からは魔法反応は無いな。」
ジュニーニョ「奥の作業部屋を見てくる。」

一階を制圧したパーティたちは、
ダメージを受けていた仲間を治療の呪文で回復させます。

フランソワ「では、私が二階を見てきます。階段を上ります。」

二階へ上がる階段には、何故かワラが敷いてあります。
ここで、DMから反応セーヴを要求されるフランソワ。








ワラの中をよく見てみると、階段にはまきびしの罠がしかけられていましたが、
彼は余裕でセーヴに成功し、ひらりひらりとかわしながら上っていき、
階段の上の扉の前まで来ます。

まずは扉を捜索し罠や鍵がかかっているか調べますが特に何もなさそうです。
フランソワが来ても大丈夫そうだと皆にジェスチャーを送り、
ジュニーニョやフレリオ、バルタンが後に続きます。

その時、前の扉がバタンと開きます。

そして何もいない空間に突然、黒装束のトカゲ顔の生き物が姿を現し、
階段にいるパーティに向かって、口から強酸のブレスを吐きます!








反応セーヴに失敗し、まともに浴びたジュニーニョとバルタンの
皮膚を焼く嫌な臭いが辺りにたちこめます。

黒装束の狙撃手はニヤリと薄気味悪い笑いをすると、
そのまま扉を閉めてしまいました。

フランソワ「くそっ!扉を開けて中に…」
DM「あ、扉は開きませんw えっと【筋力】で対抗ロールをしてください。」
フランソワ「え!?」

どうやら敵は必至になって向こう側で扉を閉めている様子。
結構まぬけな絵です。
しかも対抗ロールの結果は、フランソワの勝ち。

喜び勇んでフランソワが扉を開けると、誰もいない…。

バルタン「透明ならば俺にはわかるんだけど、見える?」
DM「──はい、よくわからないけど透明な何かが入口に立っています。」
バルタン「おっしゃ!じゃぁ、エルギアン、1Fの扉を開けてくれ。一度外に出て二階の窓から入って敵の後ろに回り込んで挟撃状態にしてやる!」
エルギアン「承知した!」

しかし、挟撃状態に持ち込んだものの敵はすぐに5フィートステップで
一歩下がって抜け出して、その位置から姿を現して再度ブレスを吐きます。

狙撃手「甘いわ。我がブレスでドロドロに溶かしてくれる!」

再度、強酸のブレスを受けて苦しむバルタンとジュニーニョの後ろから、
フレリオが手前に出てきますが、狙撃手の機会攻撃を受けてしまいます。








エルギアン「よし皆どけ!奴を金粉まみれにしてやる!」


エルギアンの発動したグリッターダストの呪文が、
狙撃手のいる場所に金色の粉を出現させ、
透明になっていた狙撃手を金色の粉が覆い、その姿があらわになります。

エルギアン「よし、後はまかせた!ジュニーニョ!」
ジュニーニョ「うむ!では敵に向かって突撃します!」


狙撃手に向かってジュニーニョは突撃をしかけますが、
結果は外れ。ひらりと狙撃手にかわされます。

しかし、敵の姿がわかればこっちのもの。








アラストールのシーキングレイが決まって電気の光線が狙撃手を貫き、
続いて敵を逃がさないように回り込んだバルタンの放った怪光線が命中し、
さらに、エルギアンの虎の子のマジックミサイルワンド(CLv5)の魔法の矢が
敵を射て、狙撃手はバタリと倒れました。

毒を受けていたバルタン、余後ダメージが6点【耐久力】に……。
フランソワの持っていたカール印のポーション・オヴ・レッサー・レストレーション
を飲み、3点回復しました。


寺院、そして決戦へ……


さて、寺院のジャルマース卿のところへ報告に戻ってきたパーティたち。
彼は意識はありますが、まだ苦しそうで寝込んでいます。
戦況の方も思わしくないようです。

とりあえずパーティは、ここで寺院のクレリックに手当を受けながら、
以下の補給物資を受けとることができました。

-ポーション・オヴ・レッサーレストレーション(バルタン、これでほぼ回復)
-ヘイスト、グリッターダスト、ガストオヴウィンドのスクロール(エルギアン用)
-ディスペル、サークルオヴプロテクションイーヴィル、フォクセスカニング(アラストール用)

エルギアン「攻撃呪文はもうライトニングボルトしかないが、これでまだ戦えそうだ。」
フランソワ「もう夜明けは近いですね。」
ジュニーニョ「あとは時間の問題かもしれん。どこまで耐えられるかだ。」
バルタン「この戦いに勝ったら、何を褒美に貰おうか、グッシッシ。」

通販カタログ『月刊マジックアイテムズ』をパラパラとめくりながら、
一人、すでに勝った気でいるバルタン。

「悪いが、その期待には答えられないかもしれない。」

寺院に入って来たのは獅子衛兵隊の隊長、ラーズ・アルバース。

ジャルマース「お、おお、ラーズ隊長、戦況はどんな感じなのだ?」

ラーズ隊長「依然厳しい状況にある。
我ら獅子衛兵隊は、敵の総大将、ハーン将軍率いるホブゴブリンと
マンティコア、さらにジャイアントやオーガの軍勢を見つけ、
総攻撃を仕掛けたのだが、奴らは多勢に無勢。
何とかマンティコアの部隊は全滅させたが、こちらも多大な被害を被り、
この寺院広場に撤退してきたところだ。」

ジャルマース「なんと!獅子衛兵隊が!」

ラーズ隊長「情報によれば後10分ほどで、ハーン将軍の精鋭部隊がこの寺院に到着する。
現在、援軍に駆けつけてくれたドワーフのハンマーフィスト氏族たちと共に
残存兵力の再集結を図っているところだが、恐らく朝までこの寺院を守りきれないだろう……」

寺院にいるクレリックたちがたちまち青い顔になっていきます。

ジャルマース「うぬぬ、私がこんな状態ではどうすることもできん。
我がブリンドルはもはやここまでなのか……、いや。」

ジャルマース&ラーズ隊長「そう、まだ手はある。」


パーティたちの方を向くジャルマースとラーズ。

ジャルマース「諸君、状況は聞いての通りだ。」
ラーズ隊長「ジュニーニョ、それに幾度と我々に力を貸してくれた勇気ある者たちよ。
どうか今一度、我らに力を貸して欲しい。もはやブリンドルの命運は君達にかかっているのだ!」









最終決戦!激突!寺院前広場!









パーティたちと再集結した獅子衛兵隊は寺院前広場に布陣します。















ラーズ隊長
「よく聞け!敵の本隊の精鋭部隊が、この本陣へ向かっている。
奴らを食い止めなければ、このブリンドルは陥落する。
そうなればエルシア谷は奴らに蹂躙されるだろう!我らに撤退はもう無い!
生き残りたければこの寺院広場を何としても死守するのだ!」

衛兵隊「うぉーー!」









敵勢の到来は、姿を見せるより前から音でわかりました。
身の毛もよだつ咆哮、喉に篭ったうなり声、竜の骨の角笛の音
瓦礫の散乱する寺院広場に、四方の物陰から多数のホブゴブリンたちが躍り出てきます。








そして、その奥から4匹のオーガと2匹のヒルジャイアントに守られるように、
赤い竜の皮のフルプレートを着た、将軍らしき大柄なホブゴブリンが出てきます。








さぁ戦闘開始です。

ホブゴブリンの精鋭部隊と獅子衛兵隊が激突!
飛び交う咆哮、絶叫、悲鳴!!








後ろに控えていた竜魔将ハーンの部隊が、パーティの一団を見つけます。



竜魔将ハーン
「見つけたぞ!
そこにいるのは我が軍勢をその灼熱の呪文で焼殺してきたエルギアンだな!
そして竜魔将の名を語りし愚か者のバルタン!
その凄まじい弓術で我が方の兵を幾度も殺せしフランソワ!
今一歩、今一歩のところで回復させてきたアラストールか!
こちら側の神の信奉者にして裏切り者のフレリオ!
最後は恐るべきブリンドルの獅子、ジュニーニョか!
ふん!我らの計画を幾度も邪魔をしてきたその罪、
許さんぞ!死をもって償え!」


怒りに満ちた声で、パーティに戦いを挑んできました。








フレリオの弓、バルタンの怪光線、フランソワの速射が、
迫り来る敵のオーガに命中しますが、あまり効いていないようです。
そこへ敵の放ったウェブが彼らの視界を遮ります。

オーガ「そんな攻撃通じぬ。我が蜘蛛の糸で塞いでやるわ!」
アラストール「ではシーキングレイならどう!?」

アラストールの地形効果を無視する電気の光線が敵を貫きます。
加えて、エルギアンがスクロールからグリッターダストを発動!

エルギアン「術者がいるのか!ならば目潰しにグリッターダストだ!」
オーガ「目がーぁ!目がーぁ!」

竜魔将ハーンには効きませんでしたが、範囲内のクリーチャーは
金粉まみれになり、頑健セーヴに失敗したオーガ2体を盲目にすることに成功しました。

ハーン「我にそんな攻撃なぞ効かぬわ!やれ!ヒルジャイアント!」
ヒルジャイアント「ワカッタ。俺、岩投ゲル。敵コロス!」

ハーンに命ぜられたヒル・ジャイアントが巨大な岩を取り出して、
獅子衛兵隊の方に投げつけます!

衛兵隊「ぎゃぁ!」
ラーズ隊長「ごふっ!」
衛兵隊「隊長ぉ!!」








障害物の前に踊り出たフレリオに迫るオーガが、突然姿を消します。

フレリオ「!?」
バルタン「気をつけろ!透明化の呪文だ!」
フレリオ「ならば……」

両目閉じ、感覚を砥すましたフレリオの心眼に、一瞬オーガの姿が写ります。

フレリオ「そこだ!」

グサッ!

フレリオのポールアックスが、オーガの体を突き刺しました。

エルギアン「よし、あの呪文を使うなら今しかない!
ファイアボールは品切れだが、雷撃の呪文を受けてみよ!」

エルギアンの指から放たれたライトニングボルトは、
直線上にいた竜魔将ハーンとオーガ2体とヒルジャイアント1体を巻き込み、
かなりのダメージを与えます!

フランソワ「……」

続いて、自慢の狙撃で確実にダメージを入れるフランソワ。

アラストール「私はハーンの防御呪文を打ち消してみるわ!」
DM「じゃぁ4回判定します。ロールしてください。」

アラストールは、ディスペルマジックのスクロールを取り出して、
竜魔将ハーンにかけます。結果、2つだけ解除に成功。

竜魔将ハーン「この小娘め!ゆるさん!ゆるさんぞ!」








竜魔将ハーン「アザールクルさま!
我にティアマト神のお力をお与えください!
コンサンヴティヴ・フィールド!」


彼が呪文を唱えると、前線で倒れて意識不明になった敵や味方の体から、
白い魂のようなものが抜け、それがハーンの体に吸い込まれていきます!

竜魔将ハーン「すばらしい!力が!力が湧いてくるぞ!!」








アラストール「まずいわ!あれはまわりで人が倒れると、
直ちに即死させて、その死者の魂を吸って自分の力をどんどん上げる呪文よ!」
フレリオ「なんて、凶悪な!」
ジュニーニョ「それでは、奴のまわりで敵を倒すことも倒されることもできないぞ!」


エルギアン「……1つ手はある。つまりお互い戦わない状態にすればいいんだ。」

そう言って呪文を唱えるエルギアン。

敵「ううぅ、なんだこの曇は!?うっぷっ。吐きそうだ……」

竜魔将ハーンたちを中心に、吐き気をもよおす曇、
スティンキングクラウドが戦場に発生。

ハーンを除く、ほとんどのものが頑健セーヴに失敗して吐き気をもよおし、
戦闘を続行することが不可能になりました!








たちまち戦況は一変し、エルギアンの放ったスティンキングクラウドから逃げ出す、ハーンとオーガたちとホブゴブリンたち。

それに怯まず、後ろに退避していたヒルジャイアントたちが、
脱出したハーンの近くの者を敵、味方問わず投石で倒していきます。

ヒルジャイアント「岩、投ゲル。敵、コロス。」

倒れた者はすぐに即死し、その魂が次々とハーンの体に取り込まれていきます。

エルギアン「うーむ、これが限界か。」
フランソワ「ハーンに……、一点集中……しかない……。」

竜魔将ハーン「がはは!力が溢れるぞ!よし、そこの小賢しいウォーロックに呪いをかけてやる!禍の印を受けよ!マーク・オヴ・ドューム!!」

ハーンの放った呪いの呪文により、セーヴに失敗したバルタンは、
何か行動するごとにダメージを受ける体となってしまいました。

バルタン「ふん、この程度の呪い耐えてみせる!アラストール、何か武器に沈黙の呪文、サイレンスをかけて俺によこしてくれ!」
アラストール「いいけど、何する気!?」
バルタン「これ以上呪文を使わせないために、俺がそれを敵の頭上から投下してくる!」
アラストール「無茶よ!」
バルタン「無茶は承知!」

呪いの苦痛に耐えながら敵の頭上まで来ると、
バルタンはサイレンスのかかったロングソードを落します。








エルギアン「まだフライの呪文があるが、飛ぶかジュニーニョ?」
ジュニーニョ「あぁ。皆でハーンに一点集中攻撃だな。」

フライの呪文をかけてもらい上空から竜魔将ハーンを追い詰めるジュニーニョ。
敵を機会攻撃の範囲に捕らえます!

竜魔将ハーンは、ジュニーニョの機会攻撃を受けながらも、
オーガの後ろに回り込み、サイレンスの効果範囲を出たところで、
痛みに耐えながら上空にいるバルタンにさらに呪文をかけます。

竜魔将ハーン「ふん、サイレンスか。しかしここなら大丈夫だな。
煩わしい蝿め!叩き落してくれる! ダウン・ドラフト!」

飛行する生物を地面に叩きつける呪文ダウン・ドラフトで、バルタンとジュニーニョ、15〜20フィート上空からズドンと地面に落とされます!

バルタン「ぐふっ!」
ジュニーニョ「ごふっ!」
竜魔将ハーン「今だ!殺れ!」

そこへ、ヒル・ジャイアントの突撃が、立ち上がろうとしていたバルタンを襲い、もうHPが殆んど0に……。








一度戦線を離脱するバルタン、
好運にも、まわりのオーガが吐き気で戦闘不能で攻撃を受けず後退し、
そこから怪光線を竜魔将に打ち込み、ダメージを与えます!

バルタン「痛!また痛みが……。フレリオ、あとは頼んだ!」
フレリオ「よし、次は俺がハーンに突撃をしかける!」

目の前のオーガを倒したフレリオが、今度はハーンに向かって突撃!


結果、彼の渾身の一撃が決まります。

竜魔将ハーン「お、おのれ……、あと……、いっぽの……ところを……」

そう言いながら、ゆっくりと地面に倒れると、
動かなくなりました。








オーガ「ハーンさま!?」
オーガ「ハーンさまが殺られたぞ!」

彼らの総大将の死が、たちまちホブゴブリンたちに伝わります。

ラーズ隊長「今だ!行け!ハーンは死んだぞ!総員突入せよ!」

そこからは早く、敵の軍勢はすぐに総崩れとなり、
街の内外でまだ戦っていたいた赤い手の軍勢も敗走し、
ブリンドルから方々へ逃げて行きました。

暁。

ブリンドルの東の空は、もう白み始めています。


勝利ポイントの計算


はい、めでたく赤い手の軍勢を倒したところで、
これまでのイベントの総括として勝利ポイントの計算が始まります。

この勝利ポイントが一定数を越えなければ、最後の戦いに勝っても、
エルシア谷は、赤い手の軍勢に支配されるバッドエンディングとなるのです。

では計算してみましょう。

・どくろ谷大橋を破壊 +2
・ウォクルーノを見方に付けた +2
・ドレインの渡しの住民を避難させた +2
・レストのバリケードを破った +1(半分成功)
・ドワーフたちに援軍要請の密書を届けた +4
・沼エルフのティリキトルを仲間に付けた +0(失敗)
・レストの廃都のスポーンの産卵場を潰した +2
・死霊王と赤い手の軍勢との同盟を破った +5
・スパイのミハセレイニを倒した +0(失敗)
・ブリンドル防衛会議で策を講じた +1
 城壁の外での野戦を止めさせた +1
 壁が破られたときの議論をPCから持ち出した +0(失敗)
 クレリックを寺院に集中配置した +0(失敗)
 テレパシックボンドをラーズ達に持たせた +1
・ヒルジャイアントの投げる岩を止めた +2
・レッドドラゴンの放った火事を消し止めた +2
・あかつき街道の波状攻撃を止めた +4
・狙撃兵を倒した +2
・敵指揮官を倒した
 竜魔将フラベック・ハーン +8
 竜魔将アルワイ +6
 竜魔将サールビス +4
 竜魔将コス +2
 アビスライアックス +4
 バランシアン +3
 リジャイアリクス +2
 オジランディオン +1

パーティの勝利ポイントの合計 … 60点 Excellent!!


こうしてパーティたちの活躍によって、
ブリンドルから見事、赤い手の軍勢を追いやり、
ついに敵をエルシア谷から撤退させることに成功したのです!!

山際から射す陽光……。

エルシア谷の夜が明けます。
戦いは終りました。









勝利の宴


記録的な日の翌日、ジャルマース卿が寺院広場で勝利を祝って宴を催します。
主賓はもちろんパーティたち。その場で彼らの功績が讃えられます!

偉大なる弓の名手フランソワ、
 貴方の弓術はきっと歴史に残り語り継がれるであろう!

恐るべき武芸の使い手フレリオ、
 貴方の功夫が敵を薙払い敵を打ち破ったのだ!彼に讃えあれ!

賢者でデレブが巫女アルエ・アラストール、
 貴方の癒しの力が死と恐怖に満ちた軍勢を打ち破ったのだ!

変装の名人バルタン・メフィラス・ゼットン、
 貴方の技が幾度も敵に混乱を招き我らを助けてくれた!

爆炎の魔術師エルギアン・シルバーウィンド、
 貴方の火炎の呪文が幾人の敵を打ち破ってくれたか!

勇敢な騎士ジュニーニョ、
 貴方の不器用なる己の身を挺した攻撃が我々を救ってくれた!

「フランソワ! フレリオ! アルエ! バルタン! エルギアン! ジュニーニョ!」


ジャルマース卿が声を揚げて話します。

「ここにいる皆は、貴方がたの活躍を決して忘れず子々孫々と伝えるであろう!
貴方がたはこのブリンドル、いやエルシア谷の英雄となったのだ!」


湧き上がる観声、興奮の熱気、止まない拍手。

寺院広場は、生き残った者達のいつまでも続く歓喜に包まれていました。



新たなる胎動


──時と場所が変わり、日が暮れたジャルマース卿の舘。

「それは本当なのか?」

そこには昼間と打って変わって焦心したジャルマース卿と、
カール女史、トレドラ、ラーズ隊長や、ソラナ隊長たちまでが集まっていました。

突然の招集を受けたパーティ達もいます。

ジャルマース卿
「生き残ったスパイたちを捕らえ尋問した結果、奴らはどうやら、これから来る地獄の脅威の前の尖兵に過ぎなかったらしいことがわかった。」

「竜魔王アザール・クル。各竜魔将を束ねる奴がブリンドルの戦いに姿を見せなかったのは何故か?その理由は、奴は数カ月に渡る複雑な儀式を行なっているようなのだ。その目的は、破壊神ティアマトの王宮にポータルを開き、地獄の軍勢を味方につけることだ。」

驚きと恐怖に包まれる人々。

「そ、その儀式が完成するのはいつ?」

「おそらく数日から数週間だと思います。」

そう言いながら部屋に入ってきた赤いローブの男は、赤のイマースタルです。

「竜魔王アザール・クルを倒さない限り、このエルシア谷に平和は来ることはないでしょう。」

「うむ。何とか奴の陰謀を食い止めて、二度とそのようなことが行なわれないようにしなければならぬ。時は急を要する。そこでブリンドルの英雄たる君達に、竜魔王アザール・クルの陰謀を食い止めて欲しいのだ。」

もはやパーティたちに断る選択肢は残されていないでしょう。

「ありがとう、君達の協力に感謝する。イマースタルよ、物資を。」

「はい、何分今は戦闘が終ったばかりで、
今皆さんに差し上げられるのはこれだけです。」

運び込まれてきたのは、

・キュアモデレートウーンズなどのポーションが8本
・テレポートのスクロール(一度に4人まで)

加えて、イマースタルが敵の本拠地のある竜煙山脈の手前のドレリンの渡しま
で送ってくれるようです。

──と5章に入ったところで本日は時間が来て終了、


次回へ


赤い手の軍勢からブリンドルを救ったパーティ達。
だが、彼らは単なる尖兵に過ぎなかったのだった……。

竜魔王アザール・クルの本当の目的は、
ティアマトの王宮に儀式によりポータルを開いて、
強力な地獄の軍勢を味方につけることだった!

その儀式を阻止する任務を受け、奴らの本拠地、
竜煙山脈に向かうパーティたち!

次回、第5章、
最終章へ続きます!



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